水界の動植物の繁殖・生育に適した自然環境である。

一般的には、魚類その他の生物の生活にとって水温が適温で、栄養分や餌(えさ)に富み、地形や水質などが生育や産卵に適した性質を備えた水域である。

魚類等の生育に不可欠な餌が豊富な水域とは、植物プランクトンが多量に繁殖する水域である。

植物プランクトンの繁殖には、炭酸化合物と光のほかに、窒素、リン、ケイ素という栄養塩類を必要とする。

水界では、この栄養塩類は動植物の死体が分解してできるのであるが、それはほとんどが水底に沈んでおり、太陽光線が届かない深い水底にある場合には、植物プランクトンはその栄養分を利用しえない。

遠洋漁業は根拠地より遠く離れ、数日または数か月にわたり漁場に滞留して行う漁業の総称で、沿岸漁業、沖合漁業に対していう。

南方トロール、北転船(ほくてんせん)、以西底引網、遠洋カツオ・マグロ巻網、遠洋マグロ延縄(はえなわ)漁業、遠洋カツオ一本釣、遠洋イカ釣漁業などが代表的なものである。

その多くは漁業法に定める指定漁業に含まれており、日本の漁業生産の重要な部分を担っている。

1897年(明治30)、沿岸漁業依存の明治中期までの漁業体質改善を目ざす遠洋漁業奨励法が制定され、遠洋漁場への進出開発を促進するため、漁船の動力化や大型化に対して奨励金を下付した。

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